あんとすぅと いっぽいっぽ

子供といっしょにちょこっとお出かけ、働きながらちょこっと手作り・・・そして日々思ったことなどを綴っていこうと思います。

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當る卯歳 吉例顔見世興行

いってきました、南座へ
2010年南座

顔見世恒例のまねき
一度上がったまねきは本来下さないものなのだそうですが
今年は降板されたあの役者さんのまねきは
一度は南座の正面を飾ったものの
4日に下されました。
たぶん、異例中の異例
なんでしょうね。

さてさて、では本題の公演鑑賞記録
(相変わらず、長いので興味のある方、どうぞ)

まずは

「羽衣」
羽衣

天女 片岡孝太郎
伯竜 片岡愛之助

天女の水浴びを覗き見た男が
天女の羽衣を隠してしまいます。
羽衣がないと天に帰れないという
「羽衣伝説」に寄せた舞踊劇です。

幕が上がると正面に松の木
その右手には天女の羽衣がかかっています。

シャリーン

と花道の幕が開く音がして
猟師、伯竜役の片岡愛之助さんの登場

愛之助さん、夜の部でかの人の代役
大役の「外郎売」を務められますが
その、気合が入ってのぞむ今回の顔見世なのでしょうか・・・
登場したときからまばゆいばかりのオーラが。
白塗りの顔、白いはかま姿、照明が当たっているから
というだけではない
光り輝く「気」というものを感じました。
昼の部はこの羽衣と「阿国」の男伊達国松役と
ともに「お芝居」というより「舞踊」がメインの役どころでしたが
きっと、夜の部の「外郎売」
代役、いえ、そんなことも感じさせないほど
りっぱな舞台をつとめ上げられているのだろうと期待させられる
昼の部の「登場」でした。



次の
「菅原伝授手習鑑」(すがわらでんじゅてならいかがみ)
菅原

菅原と題名に入っているように
菅原道真の政治失墜劇を軸にさまざまな
人間ドラマを絡ませたおはなしです。

時は平安時代、
左大臣菅原道真公は右大臣藤原時平の策略のため
都を追われ九州大宰府へ(←これは史実ですね)

余談になりますが・・・
都を追われた道真公は自分を陥れた貴族に復讐のため
疫病をはやらせ、京の町に雷神となって
厄災をふりまきます。
道真公のたたりを恐れた京の人々は彼を「天神」として
崇め奉り
その霊を沈めんがため建てたとされるのが
今は学問の神様として名高い「北野天満宮」です。


話を歌舞伎の筋に戻します
今日の演目「寺子屋」の場面

道真一族の子孫をも根絶やしにしようとする「時平」は
道真の子供の「秀才」を探し出し殺そうとしています。
この秀才をかくまっているのは「武部源蔵」という
もとは道真の愛弟子で能書家の男。
今はひなびた山中で子供相手に
「寺子屋」を営んでいます。
そこへ時平の家来「松王丸」がやってきて
「秀才」の首を切れという。
この松王丸がこの場面での主役といえるでしょう。
最初、「悪者」で登場する松王丸ですが
実は、この日、偶然(?)寺子屋に入ってきた子供
小太郎は自分の本当の息子。
源蔵が小太郎を秀才の身代わりにするだろうということを
見越してあらかじめ送り込んだのでした。

「時平」に家臣として仕えていても
もともと道真公は恩あるお方。

自分の子供の首を切らせ
「うむ、これはまさしく秀才の首」と首検分をし
無事、お役目を終えたと
かねてより申し出ていた病気療養のため
家臣の座を退くことを願いでます。

いったん、舞台を去った後
もう一度、源蔵のもとに戻ってきた松王丸は
事の次第を白状します。

すなわち、
「おぬしが首を掻ききったはわが子の首」と

えぇと驚く源蔵

こうして書いている源蔵と言う男
まったくもってふとどきなやつと言う印象でしょうか?

いくら、主人の子を守るためといえど
罪のない寺子屋の子供を殺してしまうのですから・・・

己の命よりまた、わが子の命より
まず「お家」と言うものが尊重された時代だったのでしょうか
主君のお家を守るため
源蔵もしかり、松王丸もしかり・・・

その世間の間で自身身動きできなくなって
搾り出される源蔵の名台詞

「せまじきものは宮仕え」

これはこのお芝居の中核をなします。

吉右衛門さんの松王丸は
わが子を亡くした悲しみだけでなく
恩を受けた道真公を失墜の道に落としてしまい
自害してはてた兄弟の桜王への哀れみと
今、やっと自分の子供で道真公の子供を守ることができたと
忠義の道が通せた安堵と
いろいろな感情が一気に押し寄せてくる最後の場面を
見事に演じられていました。

それに比べると梅玉さんの源蔵はすこし淡々としていて

実際、松王丸が首検分する場面は
とても、切迫した場面です。

松王丸は「秀才」の顔を知っているのですから
「これは違う」と言えば
たちどころに「嘘」がばれてしまいます。
その場合、松王丸と刺し違えてもという気迫がなければと思うのです。
また、秀才の身がわりに小太郎を差し出すにしても
偶然、寺子になった他人の子供を殺すのですから
もっと、葛藤があってもと思われました。

吉右衛門さんが
我が子の生首を見定め
「秀才の首」と言い放つ松王丸の悲しみを見事に演じられたのに
対し、少し弱いように思いました。

さて次は
いよいよ、お待ちかね
楽しみにしていた
阿国歌舞伎夢華(おくにかぶきゆめのはなやぎ)です。
おくに

阿国とは言わずとしれた出雲の阿国
「歌舞伎」の始祖とされる女性。

阿国像
四条河原でかぶき踊りをはじめたという伝承のもと
南座に程近い、四条大橋の東北には阿国の像がたっています。

阿国歌舞伎夢華
これは詳しい筋書きなどなくて良い

ただただ舞台にいる玉三郎さんにため息

そして、その傍らにいる仁左衛門さんのかっこよさに
目を奪われ

しばし、夢の世界に迷い込んだよう。

幕が上がると舞台上は一面の桜、桜、桜・・・

そして、花道から登場する女歌舞伎の一座

花道上に一列に並ばれる女歌舞伎衆のなかで玉三郎さんは

誰よりも顔が小さく、たおやかで、優雅で・・・

そこだけ、次元が違って見えました。

昔、歌舞、狂言は庶民の楽しみだったことでしょう。
そこに神の舞を見、現世の憂さを晴らし
また、未来への希望を見出したにちがいありません。
玉三郎さんの舞踊は
その中世の舞、そのままに
神々しいまでの舞で観客に幸せを振りまいてくださるようでした。

さて、最後は
伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)

伊賀
日本三大あだ討ちのひとつとされる
荒木又右衛門と渡辺数馬が河合又五郎を伊賀・鍵屋の辻で討ち取る
という事件を題材にした作品です。

その中今回の演目は
「沼津」の段

主な登場人物は呉服屋十兵衛(片岡仁左衛門)
雲助平作(片岡我當)
そして平作の娘(片岡秀太郎)

13世片岡仁左衛門さんのお子様たちです。
なので・・・
それだけでも「夢の舞台」
さすが顔見世ならではといった顔ぶれ

街道筋・沼津棒鼻(ぬまずぼうばな)
旗本家に出入りする呉服屋十兵衛は
「今日一日、稼ぎがない」という雲助平作を不憫に
思い、荷物を持たせてやります。

ここ、前半の見所のひとつ。

重い荷物をよろよろと担ぐ我當さんのコミカルな
足運びがまぁ、楽しいこと。

そのあと、こちらが近道で
と言って
お2人、客席に下りてきて
上手側の通路を歩かれます。

目線の高さに仁左衛門さんの顔が・・・キャー!

「この道が大好きですねん」と話す我當さんの言葉に
客席がワーと沸き
平作に向かって
「年はいくつ?」と尋ねる十兵衛
「へい、70になります」と答える平作に
「若こう見えるな。
9つくらいしか違わんようにみえるわ」
だの
「初めておうたのに、なんやむかしから
よー知ってる人みたいや」という仁左衛門さんのアドリブに
客席は笑いがおこります。

帰り道、迎えに来た平作の娘「お米」の美しさに
一目ぼれした十兵衛の心弾み
を演じる仁左衛門さん。


この方の上方言葉は本当に美しく
優男っぽいがなぜかかわいらしくいやみなく。


関東の「荒事」に対し
上方の歌舞伎は「和事」を得意としているといいますが
本当に、「お見事」なのであります。

お米にひとめほれした十兵衛は勧められるままに
平作の家に行きそこで一夜泊まることになります。

夜中、十兵衛の荷物をあさるものがあり
取り押さえてみるとなんと、「お米」

昼間、十兵衛が平作が怪我をした際につけてやった
妙薬を盗もうとしたのでした。
印籠に入ったその妙薬を必要とするのは
およねの夫「和田志津馬」の傷を直したいがため

この「和田志津馬」は十兵衛にとって恩ある「沢井城五郎」のいとこ
「沢井股五郎」のかたき(あーややこし)

話から実は平作は自分の実の父
お米は実の妹であることがわかるのだが
義理ある沢井城五郎の手前
親子の名乗りを上げることなく
金子と印籠をおいてあわただしく平作の家を立つ十兵衛。

あとに残された印籠を見て
その印籠が仇「沢井股五郎」のものであることを
知った平作とお米
また、金子に巻かれた臍の緒がき(ほぞのおがき)から
十兵衛が実の息子であることを知り
十兵衛の後を追う平作。

さて、ここから前半のコミカルな舞台からは一転します。

互いに義理から親子の名乗りは出来ぬまま
「かたきの居場所をおしえてほしい」と懇願する平作
それは出来ぬと断る十兵衛

お互いにお互いをいたわりつつ
「傷を治せ」と印籠の薬を平作に手渡す十兵衛の
脇差しを抜き取った平作は
自分の腹に刀を突き刺し
「死んでいくものになら居場所を言うこともできるだろう」と懇願。
十兵衛は草の陰にお米が隠れて
聞いていることを知りながら
ついに股五郎の居場所を吐露するのでした。

「沢井股五郎が落ち着く先は九州相良」と

この芝居、仁左衛門さんも素敵でしたが
平作役の我當さんがすばらしかった。

みずぼらしいなりの平作ですが
心はけして、みずぼらしくなく
親である部分、忠義の臣である部分を
見事に演じていらっしゃいました。

見ごたえたっぷり
見所満載の今年の顔見世
やっぱり、行ってよかった!!!


おまけ
歌舞伎鑑賞はやっぱり着物
ピンク着物
くすんだピンクの地に
ところどころ白の絞りのある青海波模様の着物
そして、螺鈿のような鳳凰のもようのある黒い帯
この黒い帯が締めたくて
色の薄い、着物を持ってきました。

きなり*師匠
こういう着方、ありですか?

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*Comment

NoTitle 

顔見世興行、行かれてるのだろうなぁと思っていました。
今年はなにかと始まるまでにお騒がせでしたけど
結果的には往年のファンにはたまらない組み合わせに
なったとも聞きました。
あんすぅままさん、大人で粋な時間を楽しまれていて、
カッコイイです。
いつか、あんちゃん達も一緒に観るのかなぁ。
  • posted by セカンドピヨコ 
  • URL 
  • 2010.12/19 20:47分 
  • [Edit]

セカンドピヨコさんへ 

顔見世は私にとって
1年間の自分へのごほうび
そして、この時間をくれるとーちゃん、あんすぅ
留守の間、子供を見ていてくれる祖父母に
感謝するときでもあります。
  • posted by あんすぅまま(お返事) 
  • URL 
  • 2010.12/20 07:09分 
  • [Edit]

ピンク×黒 

ピンク×黒、私も大好きで
よく使いますよ~

お着物、お写真だけでは
わかりづらいのですが、
地紋入りの色無地なのかしら?
柔らかい色ですね~

着物でお出かけした~い!!
今年は紅葉狩りも逃してしまいました。
次はお正月ですねぇ~


  • posted by きなり* 
  • URL 
  • 2010.12/22 00:38分 
  • [Edit]

きなり*さんへ 

お返事ありがとうございます。
ピンク×黒
ありなのですね、よかったぁ~

ピンクの着物、これもおばからのお下がりですが
たたんであるとピンクがかわいすぎるかな
と言う感じだったのですが
袖を通すと案外、落ち着いた色合いで
良かったです。
地模様、青海波に菊と梅もしくは桜の花が描かれているので
春でも秋でもオッケーなのかな?
きれいな色なので春のお花見もしくは
入学式にいいかもしれないと思っています。
  • posted by あんすぅまま(お返事) 
  • URL 
  • 2010.12/22 23:25分 
  • [Edit]

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あんすぅままの育児日記

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プロフィール

あんすぅまま

Author:あんすぅまま
あん(♀)  2004年6月生まれ
出生体重1992gと小粒で生まれた
ものの保育器から出てすぐの
おっぱい授乳で80ccを飲み
看護婦さんを驚愕させたつわもの。
今も食べるの大好き娘です。

すぅ(♀)   2004年6月生まれ
出生体重1624g
あんよりもっと小さく生まれたけれど
自己主張のはっきりしたがんこもの

とーちゃん 大阪生まれ
得意料理はお好み焼きとたこ焼き
これを作ると必ず
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こてこての大阪人

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