あんとすぅと いっぽいっぽ

子供といっしょにちょこっとお出かけ、働きながらちょこっと手作り・・・そして日々思ったことなどを綴っていこうと思います。

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9月の南座は「義経千本桜」

子供たちは昨日からじぃじ、ばぁばとホテルでお泊り~♪

「(口うるさい)おかあさんはいらん!」だそうだ。

へん、いいもん
かぁちゃんも自分の楽しみに出かけるんだ。

南座へ歌舞伎鑑賞だもんねぇ~

9月の南座は海老蔵・玉三郎出演による
通し狂言「義経千本桜」
南座千本桜

海老様よ!

玉様よ!

ってかぁちゃんお二方がめちゃくちゃ好き!
というわけではありませんが
それでもこの豪華な顔合わせで通し狂言がみられるとあっちゃぁ、
行きたい、観たいってなりますわいなぁ。

海老蔵さん、テレビで見ると
あまりの「色男ぶり」が鼻に付くのですが(ファンの方ごめんなさい)
舞台では立ち上がる色気に圧倒されます。
そして、「この方はやっぱり、歌舞伎役者さんなんや、
歌舞伎やってるときが一番かっこいい」というのを実感します。

さてさて、演目の「義経千本桜」ですが・・・

義経とはいわずと知れた源義経

歴史で習った悲劇のヒーローです。

平家撲滅の立役者でありながら
鎌倉幕府創設の兄、源頼朝に「反逆」の疑いをかけられ
お供の弁慶とともに東北平泉に落ちていく。
途中、愛妾「静御前」との吉野での別れ
安宅の関所での富樫と弁慶のやりとり
(この場面は「勧進帳」としてあまりに有名ですね)
など、義経をめぐるお話は歌舞伎以外の能や浄瑠璃でも
多々取り上げられていますし
それだけ魅力ある人物、物語性のある人物なんでしょうね。
「判官びいき」という言葉があるくらい
日本人は義経が好きですものね。

この「義経千本桜」は
義経逃避行を軸にさまざまな物語を絡ませて
話が進んでいきます。

かぁちゃんが観たのは昼の部

まずは【鳥居前】

兄頼朝から謀反の疑いをかけれられた義経は都落ちを余儀なくされ
西国へ向かう途中、「伏見稲荷」に立ち寄ります。
そこで同行を願う静御前には「初音の鼓」という鼓を託し
静はその場に残されることに。

この鼓が実はとっても大切なアイテム

頼朝の怒りを買い、都落ちの憂き目をみることになったのも
もとはといえばこの鼓のせい

この鼓、後白河法皇から義経に下賜されたものなのですが
これには「裏の皮は義経、表の皮は頼朝、
鼓を打てということはすなわち、頼朝を討て」
という法王からの命令なのでした。
その鼓を受け取ることを断れば朝廷に逆らったとして朝敵に
受け取れば「兄」を成敗せねばならず・・・
そのジレンマの中、「打(討)たねばいいだろう」
と受け取った鼓はやはり、兄の怒りを買い・・・

といういわくつきの鼓なのです。

そしてもう一方では
この鼓の皮、実は狐の皮でできており
この皮を恋い慕い、現れるのが
「義経千本桜」のなかで重要な役どころを締める「源九郎狐」
えぇ、そうです「きつね」です。


話がずいぶん脱線しました。
鳥居前の話に戻します。

お稲荷さんで残された静御前は
頼朝の追っ手に捕らえられようとするのですが
そこを佐藤忠信が助け出し
義経は忠信に褒美として
「源九郎義経」の名前とよろいを与え、静御前の守護を命じるのでした。

源九郎・・・

そうです、狐の名前も「源九郎狐」
つまり、この佐藤忠信は実は狐の化けたもの
だったりするんです。

この場面で「佐藤忠信」は「人間」の姿をしていますが
追っ手と戦う際に手を「狐の手」のように曲げ
まるで妖術を使うかのごとく敵をやっつける様。
また、その時の効果音である太鼓の音は
「ヒューどろどろどろどろ」と
この忠信が人ではないことを暗にほのめかしています。
この場面が「お稲荷さん」であるということも
「きつね」であるという暗示なのでしょう。

【渡海屋・大物浦】
さて、大物浦から舟を出し九州を目指そうとする義経一行。
そこへ頼朝方の追っ手がやってきますが
船問屋渡海屋の主人が追っ払います。
義経出帆の時刻、先ほどの主人が今度は鎧姿で現れます。
実はこの渡海屋の主人は平家の武将、平知盛。
いずれ、源氏に仇うたんと安徳帝を娘、お安と偽り庇護してきたのでした。
知盛は義経を討つため出陣しますが大物浦で敗北。
安徳帝を守るとの義経の言葉を信じ
碇を海にほおり投げ、
その碇の重みに引きずられるようにして海に沈むという
壮絶な最期を遂げるのです。

そこでみられる滅びの美学

武将知盛は最初、渡海屋主人として登場し
いなせな縦縞の着物姿で追っ手を追っ払いますが
その衣装から今度は真っ白の鎧姿へ
白装束ってそれだけでも「死装束」みたい。
真っ白だったこの衣装が
薄汚れ真っ赤な血に染まる視覚的要素は
舞台を華やかでありながら悲しみの世界に
引き込みます。


「安徳帝入水」

このシーンは
「平家物語」でも語られる名場面。

歴史上ではこれは壇ノ浦の戦いとなり
安徳帝は幼い命を海の底へ沈めることになりますが
脚色された歌舞伎の世界ではここは摂津の海
安徳帝も義経に助けられます。

復讐に燃え、怨念の塊となった知盛に
安徳帝は自分が今救われてここにいるのは
「義経の情け」
恨みを捨てよと諭されます。

あどけない安徳帝の「さらば、知盛」の言葉を聴き
仇を討てなかった無念を思いながらも
その身が怨霊とならぬよう
体中に綱をまきつけるのでしょうか。

仁王立ちになり血にまみれ
海に沈む知盛の姿は圧巻であります。

【道行初音旅】
幕が上がると舞台は一面の桜・桜・桜

かき割りの桜の舞台が左右に開くと
吉野山の奥に続く道に静御前が一人

「鳥居前」の静御前は中村壱太郎でしたが
この場面の静御前は「坂東玉三郎」

このひとは舞台に立っているだけで美しい。
満開の桜の中、真っ赤の振袖に黒の市女笠
それだけで一枚の絵のようです。

お供の佐藤忠信が見当たらず
義経から授かった「初音の鼓」を打つといつも
いずこからともなく忠信が現れるので
このときも、鼓を打ち鳴らします。

なぜ、初音の鼓をう打つと忠信が現れるのかというと
それは前述の通り・・・

さてさて、鼓の音が鳴り響くと
その音恋しやと狐忠信が花道のせりからどろんと登場。
ここも「鳥居前」と同じく
姿は忠信ですがその登場のしかたが
「もののけ」であることを暗示させます。

義経からら授かった
「初音の鼓」と「着長の鎧」を義経に見立て
それぞれが義経に思いをはせます。

狐忠信(海老蔵)と静御前(玉三郎)が舞台の上で
とるポーズはまるで立ち雛のように美しい。


休息をとった二人は気持ち新たに一刻も早く義経に会いたい
と吉野の山に奥深く分け入っていくのでありました。



とここで、昼の部終了です。

義経千本桜
という風に「義経」が主役のようでありますが
各場面ごとの見せ場に主人公がおり

それが佐藤忠信であり、平知盛であり、夜の部の「いがみの権太」
であったりします。
今回はその3役すべてを海老蔵が演じています。

通し狂言でなくとも「一幕物」としても十分見ごたえがある芝居の
主役級の役どころ、すべてというのは体力的にも
技量的にも難しいこと

いま、脂が乗り切っている海老蔵ならではの舞台

というところでしょうか。

その相手役の女形
静御前であり、大物浦で船問屋の女房、実は安徳帝の乳人典侍の局
を玉三郎が演じています。
この方の女形はなんとも優雅
「道行初音旅」は義太夫にあわせた舞踊がメインの場面なんですが
玉三郎の舞踊は踊っていても腰の位置がずれない。
一定の高さで移動されるので、
舞台上をすーと
まるで重力を感じさせないように舞われます。
そして流れるような手の動き
優雅で優美、この方のお芝居はいまいち好きじゃないのですが
踊りに関してはやはり玉三郎の右に出るものなし
というのが感想です。

美しい男と女
それを豪華な舞台で見るのはやっぱり面白い。
欲を言えば・・・
海老蔵の声
とてもいいお声なのですが「こもっている」というか
声にのびがないというか
もっと、声が前に出るようならば
「大物浦」の知盛最後のシーンの迫力がましたと思うのですが・・・
いえ、もちろんその姿だけで十分な迫力はあったのですが。
えぇ、欲ばった見方をすればということです。

昼の部が終わって南座をあとに・・・
出口には海老蔵夫人の小林麻央さんが立ってご挨拶されていました。

本当はね
せっかくの通しなんで夜の部も観たかった!

夜はこの狐忠信の宙吊りシーンがある
【川連法眼館】が演じられる。

史実である平家滅亡、鎌倉幕府建国の時代の物語を
源九郎狐の伝承を織り交ぜながら
展開する「義経千本桜」

脚本の面白さと演ずる方がたの華やかさ
歌舞伎の楽しみがてんこもリ

やっはりさすが歌舞伎三大名作のひとつに数えられる演目!

次はいつ、観られるかな?
今度は【川連法眼館】の場面を観たいと思っています。

南座提灯



ながーい記事で失礼します。
それほど、歌舞伎の舞台をたくさん観ているわけではないので
自分用の鑑賞記録としてあらすじと感想をつづっております。
それでも歌舞伎ってわかりやすい
と思ってくれる方がいればうれしいなと・・・
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*Comment

NoTitle 

楽しく読ませていただきました。
歌舞伎見た事のない私ですがなんとなく見た感がしたりして。=^_^=
子ども連れては、ちょっと行きづらそうなのであんちゃんとすぅちゃんがお出かけで丁度良かったですね。
  • posted by パイナップル定食 
  • URL 
  • 2010.09/22 09:50分 
  • [Edit]

パイナップル定食さんへ 

歌舞伎にはまだまだ子連れではいけません。
いつか親子で鑑賞できるようになったら
それも楽しいかも、です。
  • posted by あんすぅまま(お返事) 
  • URL 
  • 2010.09/23 07:24分 
  • [Edit]

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あんすぅままの育児日記

ダンサー
一卵性双生児あんとすぅ(6ヶ月の頃)です

プロフィール

あんすぅまま

Author:あんすぅまま
あん(♀)  2004年6月生まれ
出生体重1992gと小粒で生まれた
ものの保育器から出てすぐの
おっぱい授乳で80ccを飲み
看護婦さんを驚愕させたつわもの。
今も食べるの大好き娘です。

すぅ(♀)   2004年6月生まれ
出生体重1624g
あんよりもっと小さく生まれたけれど
自己主張のはっきりしたがんこもの

とーちゃん 大阪生まれ
得意料理はお好み焼きとたこ焼き
これを作ると必ず
「これって売れると思わへん」と聞く
こてこての大阪人

かぁちゃん 京都生まれ
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