あんとすぅと いっぽいっぽ

子供といっしょにちょこっとお出かけ、働きながらちょこっと手作り・・・そして日々思ったことなどを綴っていこうと思います。

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法隆寺救世観音と「隠された十字架」/梅原猛著

法隆寺にはこの時期にしか公開されない秘仏があります。
夢殿に安置されている「救世観音(くせかんのん)」です。
というわけで、行って来ました「法隆寺」

法隆寺
「柿食えば鐘がなるなり法隆寺」(正岡子規)は
奈良県斑鳩の里にあります。

なぜ、この救世観音に興味を持ったかといいますと
梅原猛著の「隠された十字架」法隆寺論を読んだからです。

この救世観音ですが聖徳太子に似せて作られているといいます。
そして、幾重にもまかれた白い布で厳重に保管されており
明治時代にアメリカ人学者フェロノサと美術評論家岡倉天心
によりその布が解かれるまでは
誰の目にも触れず、はたまた、その布を取れば聖徳太子の怒りにふれ
落雷によって寺は崩壊する
とまで言われていたのだそうです。

そこまでして、秘を守りに守りぬいた救世観音

仏様というよりも人間的なお顔をなさっております。
しもぶくれのお顔に分厚い唇
やや大きめの三角形のお鼻に口元にはかすかな笑み

この笑みを称してフェロノサは「東洋のモナリザ」といったそうです。

さてここで、先の「隠された十字架」では
この観音様が秘仏中の秘仏であった所以を語ってくれます。

この救世観音が手にしているもの
一般的には観音様が手にしているのは宝珠
なのにこの観音様がお持ちになっているのは舎利瓶のようだというのです。
舎利瓶は骨をおさめる壺です。
ここでこの観音さまに「死」のイメージが漂います。
そして、お体は空洞で背や尻はない。
(後日、これは誤りでちゃんと背中や尻はあると
他の方は伝えていますが)
それは実体のない太子、つまり怨霊としての太子を表現している。

そして、これこそ、決定的な異様
この観音様、頭に後ろの光背の釘がささっているのです。
普通に考えて
人の頭に釘が打ち付けてあるのですよ。
それって、その人に対して、ものすごい冒涜になりませんか

そこから導き出される答えは・・・
この聖徳太子のお姿に似た救世観音は
聖徳太子の徳をたたえて、つくられた観音様ではなく
太子の怨念を封じ込めるために作られたものであると

そして、法隆寺そのものが太子の怨霊を鎮めるための
たたり寺だと梅原氏は言います。

古代、日本の神社仏閣はそうであったと。

有名なところでは菅原道真公
無実の罪で大宰府に流され
そこで恨みを呑んで死に京の都に天災をもたらしたため
天神様としてあがめられ天満宮に祭られた。

鳥羽上皇に疎まれ、讃岐に流され、自らの血で写経し
「日本国の大魔縁とならん」といった崇徳天皇は
金毘羅宮に祭られています。

子孫である山背皇子をはじめ、一族すべて滅んだ聖徳太子も
また、恨みを呑んで死んだ一人である。

そう思って、この救世観音を見るとき
その笑みは「お美しい」
というよりは「不気味な笑み」といったほうが
似つかわしいような気がしてくるのです。
夢殿で安置されたこの観音様
実物はとても薄暗く
お顔もぼんやりとしか拝見することができませんでしたが
夢殿
(夢殿)

「聖徳」という、とても立派なお名前も
後の人が
「こんなに立派のお名前であなたを呼びますから
どうか、私たちに災いをもたらさないでください」
という願いでつけられたものならば

私たちが持っている「聖徳太子」という
古代の聖人のイメージもまた、変わったものになるのではないでしょうか。

蛇足ですが
わたしがこの「聖徳太子」に興味を持つようになったきっかけは
山岸涼子さんの漫画
「日出処の天子」を読んでからです。
「聖徳太子は実は男色だった」
その奇想天外な発想から導かれるストーリーは
フィクションながら「これこそ、真実?!」と思わせるほど
説得力があります。
教科書で習った飛鳥時代がまた、違った目で見つめられて
面白いですよ~

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梅原 猛

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日出処の天子 (第1巻) (白泉社文庫)日出処の天子 (第1巻) (白泉社文庫)
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*Comment

NoTitle 

山岸涼子さんの「日出処の天子」
私も高校の時に読んではまり、
梅原猛さんの本も読みました。
歴史で知ってる内容とは全く違ったので、
当時、10代の私にも強烈な印象を残しました。
読書の秋。
なんだか、もう一度、読みたくなってきたなぁ。

  • posted by セカンドピヨコ 
  • URL 
  • 2008.11/05 15:50分 
  • [Edit]

セカンドピヨコさんへ 

セカンドピヨコさんも「日出処の天子」
読まれましたか?
衝撃的!ですよね。
私の歴史の知識は常に漫画から始まっています。
源氏物語は「あさきゆめみし」
ですし、持統天皇は「天上の虹」です。
  • posted by あんすぅまま(お返事) 
  • URL 
  • 2008.11/05 21:01分 
  • [Edit]

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あん(♀)  2004年6月生まれ
出生体重1992gと小粒で生まれた
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今も食べるの大好き娘です。

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あんよりもっと小さく生まれたけれど
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